NHK党(NHKから国民を守る党)はHPで「掲示板をジャックして、あなたの知名度やビジネスを広げるチャンス」と掲げ、世間を騒がせた東京都知事選の掲示板ジャック。成功に終わったのか、失敗だったのか。売上はどのくらいあった?党首の立花孝志さんの狙いはいったい何だったのだろうか?記事にしていきます。
掲示板ジャックとは
政治団体NHK党(NHKから国民を守る党)が2024年の東京都知事選に関連候補24人を立候補させ、同団体に寄付した人に対して自作ポスターを貼る権利を譲渡(売却)し、選挙と直接関係のないポスターを連張りするなどして選挙掲示板を「ジャック」することを指します。
世論の反応
・QRコードで有料サイトに誘導するビジネス目的でけしからん
・民主主義への挑戦、民主主義が笑いものになっている
・選挙に対してモラルがなくなっている
テレビ、新聞の大手メディアが一斉に否定的見解を報じました。
公職選挙法では
・候補者自身の選挙運動用のポスターを掲示するために設置すること
・他の候補者の選挙運動を行うことや虚偽事項が公表された場合、処罰の対象となる
・公序良俗に反してはならない
一方で
・候補者以外に使用できるものではない
・ポスターの記載内容を制限したり、掲示板の枠の売買を禁止したりする規定はない
なぜ
話題作りのため
立花孝志さんはニコニコニュースの開票特番で「我々はテレビ、新聞などの大手メディアと戦うために24人候補者を出してメディアに取り上げてもらうための話題をした」と述べています。
自身のYoutube動画でも「メディアが相手をしてくれないから「質」より「量」で戦う」と述べられていました。
そもそも立花孝志さんは「東京都知事選で勝とうだなんて全く思っていません」と述べています。
出展:ニコニコニュース
問題を提起した
NHK党の立花孝志さんは自身のYoutubeチャンネルで選挙掲示板について
「こんなの無駄でしょ、ポスター掲示板をジャックして今回で止めてしまえ、という気持ちでやっています」
「当選しそうな蓮舫さんや小池さんはここにポスターを貼るんですけど、小池さんや蓮舫さんの顔や写真を貼っても、もうみんな知ってるという話になる」
「(ポスター掲示板を)一か所設置するだけでも20万円ぐらいかかるんですよ、仮に10万円だとしても東京に14000か所立てると14億円かかるんですよ。」
と指摘しました。
今やっている選挙は「高齢者用の選挙運動」でお金がかかって効率が悪い、立花孝志さんはこう述べています。
選挙掲示板がその例です。税金の無駄遣いですよね。
予想外にポスターが売れなかった
テレビなどの大手メディアの批判的意見が多いのか、ポスターの売れ行きは良くありませんでした。
立花孝志さんは自作ポスターを貼る権利を譲る(売る)権利を以下のようにしました。
6月1日~6月19日 10,000円
6月20日以降 25,000円
立花孝志さんはニコニコニュースの開票特番で「選挙をビジネスにしている」という点を否定しませんでした。
そのうえで売上金はおよそ8,000,000円と答えました。
供託金は72,000,000円(300万×24人)ですので大赤字で、立花さんは
「ビジネスという意味では赤字か黒字か、で言えばもう大赤字です」
と述べました。
弱者なりの戦い方を見た
全く当選するつもりがなく、選挙をつかってふざけたり、ビジネスに使ったことすべてに肯定はできませんが、テレビに取り扱われないある意味「弱者」が弱者なりの戦略、戦術を立て、最善を尽くされたのかなと思います。
今回の騒動を受けてポスター掲示板の設置の有無について問題提起ができた、話題作りもできた、それで立花孝志さんの目的はある程度、果たされたのかもしれませんね。
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