NHK衛生放送の闇 衛星契約から地上契約の格下げは無理なの?

NHK受信料は2階建て構造になっており地上波しか映らない地上料金と地上波の放送と衛星放送が映る衛生料金がありますが、衛生放送は公共性がない大リーグ中継や外国の映画ドラマなどをたくさん放送しています。NHK受信料を払っている人でも公共性の低い衛星料金は払いたくないと思っている方も多いと思います。この記事では地上料金と衛生料金別々に分かれているのはなぜ分けられているのか、また衛生契約から地上契約へ格下げ(種別変更)できるのかお伝えいたします。

地上契約と衛生契約とは

地上契約・・・地上波のテレビのみ見れる放送受信契約

衛生契約・・・地上波のテレビとBS放送が見れる放送受信契約

それぞれのNHK受信料の契約料金は

NHKの受信料は以下の通りです。(税込み、沖縄は除く)

月額 2カ月払い 6カ月前払い 12カ月前払い
衛生契約 ¥1,950 ¥3,900 ¥11,186 ¥21,765
地上契約 ¥1,100 ¥2,200 ¥6,309 ¥12,276

衛生契約と地上契約では月額850円の差額になります。

年払いでは9,489円地上契約の方が安くなります。

 

地上放送と衛星放送何故分かれている?

そもそもNHK衛星放送は当初は離島や山間僻地で地上波の電波が届かない場所の補完として人工衛星を宇宙に打ち上げ、その電波を家庭へ送信し衛星放送が始まりました。

1980年代に郵政省(現在の総務省)に衛星料金を認可させ、1987年から放送を開始しました。そして年間3000億円程度だった受信料収入がいまや7000億円と倍増したのです。

まさにNHK衛星放送は利益を生み出す金の卵で、NHKの既得権です。

ちなみに地上波放送は放送局から送った電波を、地上にある中継所を介して家庭まで届けています。

このように受信できる場所などを考慮して地上放送と衛星放送に分けられたのが当初の目的でしたが、現在ではそのような目的以外の公共性の低い大リーグなどの娯楽番組が多く放送され衛星放送はNHKの利権化されている、と言われたり分担金ではなく付加価値料金なのでは、と言われても仕方がない状況です。

NHKはなにがなんでも衛生契約にさせたい

衛生契約はNHKにとって金の鶏が生み出す金の卵であるため一人でも多くの人に契約してほしい案件であります。マンションなどの集合住宅では、住民から一人でも多く衛生契約をしてもらうため比較的新しいマンションにはBSの受信機をNHKが費用負担して設置しています。

NHKが費用負担して設置した衛星放送アンテナの例

出展:立花孝志さんのYoutube動画

ちなみに比較的古いマンションは部屋ごとにBSアンテナを設置しています。

パラボラアンテナを部屋ごとに設置しているマンションの例

出展:立花孝志さんのYoutube動画

これにより、もともとBS対応のテレビを持っていて、なおかつ個別にパラボラアンテナを設置せずに地上契約をしていた人が引っ越しなどでNHKがあらかじめ衛星アンテナを設置したマンションに転居した場合、BSを受動的に受信してしまい、衛生契約を迫られるリスクがあります。

つまりBSを見ない人がBS受信機とBSアンテナがあることで衛生契約を迫られるリスクがあります。また、それに伴って割増金を請求されるリスクもあることも考えなければなりません。

NHK割増金制度
NHKは2023年4月1日から割増金制度を導入していて、不正な手段により受信料の支払いを免れたり、正当な理由がなく期限までに受信契約の申し込みをしなかったときには受信料の2倍に相当する金額が割増金として発生します。
つまり通常料金と合わせれば3倍の料金を支払わなければなりません。

地上波しか見ていない人が知らない間に衛星契約をさせられる環境に変わっているのは怖いですよね。

地上波しか見れないテレビはほとんどない

NHKの利権があるのか、現在家電量販店などで販売されている大手メーカーのテレビでBS非対応のテレビはほとんどありません。

NHK「BSを見る、見ていない、ではない」

NHKの主張は以下の通りです。「BSを見る、見ない」で衛星契約を決めるのではなく、あくまで「受信設備があるか、ないか」で判断します。

  • 放送法では、「NHKの放送を受信できる受信設備を設置した者は、受信契約を締結しなければならない」旨を定めています。 そして、放送法に基づき、総務大臣の認可を得て定めた日本放送協会放送受信規約において、「衛星系によるテレビジョン放送を受信できるテレビジョン受信機を設置した者は衛星契約を締結しなければならない(放送受信規約第1条第2項)」と規定されています。したがって、見る・見ないに関わらず、NHKの衛星放送が受信可能な受信設備を設置されていれば、衛星契約が必要となります。

    出展:NHK よくある質問

BS放送にメッセージがでた時は

NHKのBS放送にこのようなメッセージが出ていることがあります。

これはBSのアンテナがあり、テレビもBS対応のテレビである証明になります。ただし衛生契約の有無にかかわらず、テレビごとに最初に表示されるものです。衛生契約されていなくてこの表示を見た方はNHK側が衛星契約を迫ってくる可能性があります。

「MLB中継のメッセージを消してくれ」とNHKに言うとメッセージは消去してくれますが、消去した時点でNHKに情報共有されます。つまり自らBS受信設備があること、テレビが設置されていることを証明してしまっています。NHKと契約をし衛生料金を払いましょう。

メッセージが出た時はテレビを捨てるか、NHKと衛生契約をしましょう。

衛星契約から地上契約に種別変更できるのか

新しいマンションはNHK側がマンションにBSアンテナを最初からつけいている場合が多く、テレビがあれば最初から衛星契約を結ぶことになります。またテレビもBSに対応している分がほとんどですので、衛星契約から地上契約に格下げするのは現状難しいです。

NHKにはもっと庶民の声を聴いてほしい

庶民にとって公共放送NHKの見れる番組によって料金が高い、安いというのはおかしいですしBSこそスクランブルにしたらよいのにと思ってしまいます。BS整備があるだけで公共性の低いBS放送は見ない、教育、福祉番組などの公共性の高い地上放送だけNHKに支払いたいと思っている人のことも考えてほしいです。

しかしインターネットの時代が強くなってきても、まだまだテレビの影響力は強力です。NHK衛星料金の既得権はまだまだ続くでしょう。

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